1977-04-13 第80回国会 衆議院 決算委員会 第14号
○寺田最高裁判所長官代理者 昭和四十九年度の裁判所の決算の概要について説明いたします。 昭和四十九年度裁判所所管の歳出予算額は、九百十四億四千四十一万円でありましたが、この予算決定後、さらに百九十三億八千二百六十八万円余増加し、合計千百八億二千三百九万円余が昭和四十九年度歳出予算の現額であります。 右増加額は、予算補正追加額百七十億五千六百六十三万円余、大蔵省所管から移しかえを受けた金額七億九千三百八十八万円余
○寺田最高裁判所長官代理者 昭和四十九年度の裁判所の決算の概要について説明いたします。 昭和四十九年度裁判所所管の歳出予算額は、九百十四億四千四十一万円でありましたが、この予算決定後、さらに百九十三億八千二百六十八万円余増加し、合計千百八億二千三百九万円余が昭和四十九年度歳出予算の現額であります。 右増加額は、予算補正追加額百七十億五千六百六十三万円余、大蔵省所管から移しかえを受けた金額七億九千三百八十八万円余
○最高裁判所長官代理者(寺田治郎君) いまお話のありましたとおり、昨日、金氏につきまして、日本の国籍を有しないということを理由として不採用にすることはしないと、したがって昨日から採用のための手続に入るという裁判官会議の議決をいただいたわけでございます。 で、つとに御承知のとおり、一二十年近く前から国籍というものを修習生採用の要件といたしておりました。それに対する御批判はまたあろうと思いますが、実際問題
○最高裁判所長官代理者(寺田治郎君) まことに佐々木委員御指摘のとおり、今回明るみに出ました鬼頭元判事補の今回の行為はいわば私どもの想像を絶した行為でございまして、これは弾劾裁判所なり、あるいは検察当局を経て刑事裁判所なりで処理される問題でございますが、それに伴っていろいろ明らかになりました彼の行動につきましては、これは私どもとしてもまた別個の観点から十分に今後の対策等も考えなければならないと、かように
○最高裁判所長官代理者(寺田治郎君) いま佐々木委員からお話しのとおり、ここ二十年間二千数百の裁判官が訴追を受けることなく公正さにおいてそれなりに国民の信頼を得てまいったわけでございますが、今回一判事補の心なき行為により罷免の判決を受けることになりましたこと、最高裁としても深刻に受けとめておる次第でございます。 今回の事件は、鬼頭元判事補の個人的な職務外の行為に関するものでありますが、裁判官の身分
○寺田最高裁判所長官代理者 昭和五十二年度裁判所所管予定経費要求額について、説明申し上げます。 一 昭和五十二年度裁判所所管予定経費要求額の総額は一千四百七十八億六百十七万円でありまして、これを前年度予算額一千三百七十一億五千九百九十三万一千円に比較いたしますと、差し引き百六億四千六百二十三万九千円の増加となっております。 これは、人件費において七十八億六百二十六万八千円、裁判費において八億八百八十三万一千円
○最高裁判所長官代理者(寺田治郎君) いまお話しのものでございますれば、私当時目を通したかと思いますが、ただこのうち第一項の心身の疲労はなはだしく云々という点は、私意見を申し述べる立場にございません。それから出頭請求から出頭までの期間が非常に短いことが問題だというこれについても国会と鬼頭本人との関係でございまして、私意見を述べる立場にございません。三番目の点が先ほど来問題になっております最高裁の調査
○最高裁判所長官代理者(寺田治郎君) いま原田委員からお話のございました三項目の上申書というのを私は必ずしも正確に存じておりませんけれども、ただ、先ほど来、いわゆる鬼頭隠しとか、そういう点でいろいろお話が出ておりますので、この際、はっきりと私どもの態度を申し上げておきたいと思うわけでございます。 私どもとしては、鬼頭判事補が国会で証人として喚問を受けるということにつきまして、裁判官会議の了承も得まして
○最高裁判所長官代理者(寺田治郎君) 御指摘のとおり、裁判所にとってきわめて重大な事件と受けとめておりますので、私どももはっきりした姿勢でもって処置をいたしたいと、かように考えておるわけでございます。ただ、それにつきましては、何と申しましても事実の解明が先決でございまして、不確かな事実に基づいて何らかの処置をとりましては、これまたある意味において最高裁判所に対する信頼を失うことにもなりますので、先ほど
○寺田最高裁判所長官代理者 司法行政は最終的には裁判官会議でお決めいただくことでございますので、人事局長の答弁もあのようなことになったわけであろうと思いますが、私ども事務当局としては、本件については仮に退職願が出ました場合これを慎重に取り扱うべきものである、かように考えておる次第でございます。
○寺田最高裁判所長官代理者 国会に召喚されました証人が出頭しなかった場合に、正当な事由があるかないかということは、第一義的には国会が御判断になる事項であると考えております。さらに、それが何らかの形で訴訟となりますれば、最終的には裁判所が判断することになるわけであろうと思います。そういう意味におきまして、私ども具体的な不出頭について、それが正当であるかどうかということを仮想に意見を述べることは、差し控
○寺田最高裁判所長官代理者 まず第二点からお答え申し上げたいと思います。 昨日の事情聴取につきまして、矢口次長、勝見人事局長から報告を受けましたが、私としては、鬼頭判事補の答弁と申しますか、説明は全然納得できないものである、かように考えております。ただしかし、さればといって、それでは直ちに鬼頭判事補がにせ電話の本人であると決めつけるわけにもいかない、さらにもう少し慎重に調査をしなければならない、かように
○最高裁判所長官代理者(寺田治郎君) 私どもがこの問題についていささか消極的とお考えになるかもしれないような態度をとっておりますのは、正当な事由がなくして出頭いたしません場合には、告発でもございますれば、これは刑事事件として処理しなければならないわけでございます。その場合にこれを判断いたしますのは当然裁判所でございまして、最終的には最高裁判所の判断に服するわけでございます。そういう面におきまして、将来事件
○最高裁判所長官代理者(寺田治郎君) 鬼頭判事補の国会への証人喚問の問題は、私どもとして特別の発言をすべき立場にないという立場をとっておりますので、国会対鬼頭本人の問題としてお取り扱いいただいて、その診断書がいかなるものであるか正確には存じませんけれども、それによって御処置いただくようお願い申し上げたい次第でございます。
○最高裁判所長官代理者(寺田治郎君) 休暇届という書面は出ていないようでございますが、確認いたしておりませんが、本人から休ませてほしい旨の申し出はございまして、その意味では休暇の気持ちを持っておる、休暇届を出す気持ちを持っておるわけではございます。ただ、いま黒柳委員のお話の、居所を最高裁において確実につかんでおるべきだと、その点において若干の期間、不十分な点があった、御説のとおりでございまして、今後
○寺田最高裁判所長官代理者 大筋においていまお話しのような事実があったことを記憶いたしております。
○寺田最高裁判所長官代理者 ただいま法務省の香川局長の名前が出ました。きわめて重要な問題でございますので、十分に鬼頭から事情を聴取いたしたいと思います。
○寺田最高裁判所長官代理者 諫山委員のお話を伺っておりまして、私もごもっともに存ずるところが多々あるわけでございます。ただ、私自身は人事局長から、その点についてはいまここで問答を聞いた次第でございますが、私の聞いております範囲では、あの当日、非常に長時間にわたって事情聴取をいたしたようでございますけれども、鬼頭判事補は非常に雄弁、能弁でありまして、ある一つの質問をすると、何かいろいろなことをごたごた
○最高裁判所長官代理者(寺田治郎君) 事務局長にいたしましても、事務局長に婦人をいたしますと、今度は男性の側からまたなにが考えられないでもございませんですが、教官はまあ大ぜいおるわけでございますし、ことに裁判所、検察庁、弁護士会いろいろございますから、その中に一人ぐらい婦人がおられることもあるいは考えられることかもしれませんが、これはまた人事局の方で十分研究してもらうことにいたしたいと思います。
○最高裁判所長官代理者(寺田治郎君) 事務局長でございますか。
○最高裁判所長官代理者(寺田治郎君) 人事局長に婦人をというお話でございますが、そうなりますと……
○寺田最高裁判所長官代理者 大体さような趣旨でございます。
○寺田最高裁判所長官代理者 私が現在申し上げておりますのは、さような純法律的な条文解釈というような厳密な意味ではなくて、もう少し一般的な意味において裁判官の行動として穏当を欠く、こういう趣旨で申し上げておるつもりでございます。
○寺田最高裁判所長官代理者 私が申し上げましたのは、そういう疑いを持たれてもやむを得ないような行為をしたというふうに現段階では申し上げておるわけでございます。まだ事実が十分解明されておりませんので、事実を解明した上で確定的な意見を述べさせていただきたいと思います。
○最高裁判所長官代理者(寺田治郎君) かような事件を絶対に二度と繰り返してはならないと、固く信じております。
○最高裁判所長官代理者(寺田治郎君) 佐々木委員のお話まことにごもっとで、私どもも全く同感でございます。裁判官につきましては最高裁判所が実質的に全責任を持っておるわけでございまして、裁判官をどうするかと、また、特定の裁判官の処遇をどうするか、あるいは身分をどうするかということにつきましては私どもの全責任においていたしたいと法律論を離れまして考えておるわけでございまして、本件につきましては私どもはっきりした
○最高裁判所長官代理者(寺田治郎君) ただいま佐々木委員からいろいろおしかりを受けまして、本件に関しまする限り、いかようにおしかりを受けましょうとも、私ども弁解の言葉のない次第でございます。裁判官の独立が独善であってはならないこと、また裁判官を甘やかしてはならないこと、まことにお説のとおりでございまして、われわれもかねてからさように考えておるわけではございますが、まあ何と申しましても裁判官にはやはり
○寺田最高裁判所長官代理者 鬼頭裁判官の手によって写し取られましたものが万一外部に漏れたといたしますれば、それはゆゆしいことでございます。現在のところ本人は否認いたしておりまするけれども、いまお話しのとおり、あらゆる方法をとってその真相の究明に努力したい、かように考えております。
○寺田最高裁判所長官代理者 本人が辞任するような気持ちを持っているような報道もございますし、またさような口吻を漏らしたような報告も受けておりますけれども、いまだ正式に辞意の申し出と申しますか、辞表の提出というものはございません。今後そういう場合には、最高裁判所としてこれをどう扱うか、事案の究明とあわせて慎重に検討いたしたいと考えております。
○寺田最高裁判所長官代理者 先ほど来人事局長からるる御説明申し上げましたとおり、二回にわたり鬼頭判事補から事情聴取をいたしましたけれども、お聞きのとおり、私どもとしてもまだ十分に納得のできる事実の解明ができていないわけでございます。したがいまして、今後とも本人の事情聴取を含めましてあらゆる角度から十分な事実の究明をいたさなければならない、かように考えておるわけでございます。 ただ、いずれにいたしましても
○最高裁判所長官代理者(寺田治郎君) 私が先ほど別の問題と申し上げましたのは、昨日の朝刊の新聞に出ました件についてでございます。それにつきまして現在本人から事情聴取をいたしておる状況でございます。
○最高裁判所長官代理者(寺田治郎君) 鬼頭判事補につきましては、別に問題もございまして、本日朝から所管の所長が本人から事情聴取いたしております。新聞に出ましたので、とりあえず電話で本件について本人の釈明を求めましたところ、本人はこの問題は自分は関知しておらないと、かように答えたようでございます。ただ、電話の連絡で非常にはっきりいたしませんので、明日上京を求めまして、私どもの方で直接調査する予定でございまして
○最高裁判所長官代理者(寺田治郎君) 私も本日の新聞を見まして全くびっくりいたしました。およそ考えられないような出来事であると考えまして、早速早急にと申しますか、直ちに調査するように所管局に指示いたしました。
○寺田最高裁判所長官代理者 御要望の趣旨は十分に承りました。ただ、私どもこの問題を調査いたします立場は、あくまで司法行政の立場で行うわけでございまして、司法権プロパーでございませんので、強制力を持った調査権を持っておるわけではございません。したがいまして、おのずからそのとり得る手段に限界があるということを御了解いただきたいと思います。
○寺田最高裁判所長官代理者 事柄の真否は明日以降の調査にまつほかないと存じますが、それはともかくといたしまして、昨日来の新聞報道並びに今朝来各委員会で各議員の皆様方からいろいろ御質問のありましたところを通じまして、鬼頭裁判官について数々の疑惑が生じておるということは間違いのないところでございまして、私どもとしては、かような事態を深刻に受けとめ、裁判所として十分な調査をして事柄を明らかにしなければならない
○寺田最高裁判所長官代理者 仰せのとおりでございます。
○寺田最高裁判所長官代理者 それではごく簡単に申し上げたいと思いますが、御承知の浦和充子というケースでございます。 これは、三十歳の母親、浦和充子が親子心中をしましたところが、子供だけが亡くなってお母さんが助かった。殺人に問われて、浦和の裁判所で懲役三年、執行猶予三年という刑に処せられた事件で、検察官が上訴権を放棄いたしまして、確定したケースでございます。 これにつきまして、当時のと申しますか、
○寺田最高裁判所長官代理者 問題がきわめて重要かつデリケートな問題でございますので、私、意見を申し上げるにつきましては、単にここで事務当局限りの意見を述べることは適当でないと考えるわけでございます。 この問題に関連いたしましては、古いことではございますが、最高裁判所の裁判官会議で議決をしたことがございまして、これはいま正森委員が問題にしておられます論点と正確に符合しておるケースに当たるかどうかはわかりませんけれども
○最高裁判所長官代理者(寺田治郎君) 先ほど来、橋本委員のお尋ねに対して、人事局長からるる御説明申し上げました。実は留学の関係については、さらにもう少し御説明申し上げたい点もいろいろあるわけでございますが、時間の御都合もあるようでございますので、それは省略いたしますが、いろいろアジア財団については世上問題になっておるところでございますので、ただいまのお話を十分踏まえまして、今後はその方向に考えてまいりたい
○最高裁判所長官代理者(寺田治郎君) 先ほど来、原田委員からいろいろ御激励をいただきました。かねがね参議院の法務委員会において裁判所の予算について御激励いただいておるわけでございますし、また稻葉法務大臣からはたびたび裁判所の予算についても御支援いただく力強いお言葉を賜っておるわけでございまして、私どもといたしまして、必ずしもパーセントにとらわれないということを先ほど総務局長が申し上げたわけでございますが
○寺田最高裁判所長官代理者 これは最高裁判所の判決に限りませず、すべての裁判所の裁判というものは、裁判書きそのものによって御理解いただく以外にはないわけでございまして、たとえば私が下級裁判所の裁判官で裁判をいたしました場合でも、その裁判書きで御理解いただく以外にはなく、それ以外に私自身としてコメントすることもないわけでございます。したがいまして、私が長官代理として出てまいりましても、裁判につきましては
○寺田最高裁判所長官代理者 昭和四十八年度の裁判所の決算の概要について説明いたします。 昭和四十八年度裁判所所管の歳出予算額は八百四十六億三千三百八十九万円余でありましたが、この予算決定後、さらに五十五億六千七百二十二万円余増加し、合計九百二億百十一万円余が昭和四十八年度歳出予算の現額であります。 右増加額は、予算補正追加額四十七億二百四十万円余、大蔵省所管から移しかえを受けた金額五億七千九百三十一万円余
○寺田最高裁判所長官代理者 昭和五十一年度裁判所所管予定経費要求額について説明申し上げます。 昭和五十一年度裁判所所管予定経費要求額の総額は一千三百七十一億五千九百九十三万一千円でありまして、これを前年度予算額一千二百七十七億七千二百八十四万七千円に比較いたしますと、差し引き九十三億八千七百八万四千円の増加となっております。これは、人件費において七十五億三千五百八十一万九千円、裁判費において七億六千六十四万一千円
○寺田最高裁判所長官代理者 昭和四十七年度の裁判所の決算の概要について説明いたします。 昭和四十七年度裁判所所管の歳出予算額は、七百四億五千七百九十二万円余でありましたが、この予算決定後、さらに三十六億三百七十九万円余増加し、合計七百四十億六千百七十一万円余が昭和四十七年度歳出予算の現額であります。 右増加額は、予算補正追加額三十二億三百五十四万円余、大蔵省所管から移しかえを受けた金額五億七百六十二万円余
○最高裁判所長官代理者(寺田治郎君) 先ほど来、矢田部委員からいろいろお話ございまして、私もその基本的な御指摘について十分に伺っておった次第でございます。私どもといたしましては、裁判所は独立の機関として、最終的にはいわゆる二重予算権もあるわけでございますので、さようなことを常に念頭に置きまして、裁判所の予算が十分に獲得できるようにいろいろな方法で努力をしておるわけでございます。その間におきましては、
○最高裁判所長官代理者(寺田治郎君) お話しのとおり、司法研修所は法曹三者の養成機関でございますから、できる限り法曹三者の話し合いによって運営していくことが望ましいことはお話しのとおりでございます。しかし、先ほどお話のございました各弁護士会での委託修習もさることながら、いまお話しの研修所教官となりますと、これは裁判所の選任する一つの職員でございますので、そういう意味では裁判所としてやはり一つの選考をする
○最高裁判所長官代理者(寺田治郎君) いま佐々木委員のお話しの問題は人事局の所管でございまして、人事局長、実は本日判事補の採用の面接をいたしておりまして、ちょっとおくれております。間もなく参ると思いますが、必要がございますれば所管の局長から詳細に説明させたいと思いますが、基本的には私どもも日本弁護士連合会の御推薦を十分に尊重して、お話し合いを進めながら決定してまいりたいと、かように考えておるわけでございます
○最高裁判所長官代理者(寺田治郎君) ただいま橋本委員からお話のございました点は、おおむね私の就任前のことでございますので、人事局長から、まず事実の経過について答えさせます。